August 25, 2005 | ロンリープラネット主義!

来月はアイルランド出張です。んで,先日,梅田に出てガイドブックを買ってきました

 ■Tom Downs, et al.: "Lonely Planet Ireland" 6th Edition, Lonely Planet Publication (2004).
 ■Martin Hughes: "Lonely Planet World Food Ireland" 1st Edition, Lonely Planet Publication (2000).

ぽた家が海外出張/海外旅行するときのガイドブックはいつもロンリープラネットです。これが一番情報が多いから実に重宝してます。「地球の歩き方」も「るるぶ」も「マップル」も悪くはないですが,これはまあ必要なところを図書館とかで断片的にコピーして使うくらいかな。ロンリープラネットは保存版として旅の思い出を詰めて本棚に並べておくのもよし,実際旅行に持って行ってこれを片手に街をウロウロするのもよし。ぽた家にとってはなくてはならないガイドブックです。いやいや,ぽた家だけでなく,ロンリープラネットは世界中のバックパッカーの必携の書。さらに,バックパッカーの若者だけでなく老若男女の旅行の供です。世界中で愛される理由はちゃんとあります。まずはそこからご紹介。ロンリープラネットのよい点(ぽた郎&ぽた子が個人的に気に入っている点)を列挙してみます。

  1. データが満載。「地球の歩き方」や「るるぶ」,「マップル」など日本のガイドブックに比べデータ量が圧倒的に豊富。特に,地方都市に行くとその差は歴然。全然観光地っぽくないところもちゃーんと載ってます。ぽた郎の出張先はなぜか地方都市が多いので,どーやってそこに辿り着くかは死活問題。こういうとき,日本のガイドブックはほとんどアテになりません。ひどい時には1ページのわずか半分のスペースだけ,地図なし写真なし,っていう街もありました(大きな街なのに,観光地じゃないとこの扱い)。観光客が行かないところは書いてもムダなんでしょうかね〜。その点,ロンリープラネットは「うわ,こんな街まで載ってる」というくらい緻密に網羅されてます(試しに「Japan」でご自分の住んでる街や出身地を見てみると面白いです)。
  2. もちろん,大都市でも重宝。図書館とか本屋とか(地元の人が行く)ショッピングセンターとかレンタサイクルとか,日本のガイドブックにはこんなん全く載ってません。結局日本のは,有名な名所旧跡をまわる以外の行動はあんまし想定していないのね・・・。
  3. 女性の一人旅や子供連れ,老人,障害者,ベジタリアン,ゲイなど所謂マイノリティーにもちゃーんと配慮してあるところ。これもぽた郎にとってはかなり重要なポイントです。日本のガイドブックはまってくアテにならん。ベジタリアンなんてこの世に存在しないが如くです。ロンリープラネットさえあれば,地球上,どこへ行ってもおいしいベジタリアンレストランでうまいものにありつけます。しかも,大抵は地元のいい食材を使って丁寧に作られた郷土料理が多く,ロンリープラネットで紹介されたベジレストランでいまだハズレに当たった試しがありません。(^^)v
  4. 何より,ロンリープラネットは歴史や文化的背景,社会情勢なども巻頭にしっかり書かれており,まずその国にリスペクトすることから始まるのがよい姿勢です。「地球の歩き方」では巻末に駆け足で書かれる程度。扱い方が全く違います。やっぱ,歴史って大事だよね。
反面,ロンリープラネットは日本語版もいくつか発売されてるのに,なかなか日本ではメジャーになりませんね・・・。その理由も(余計なお節介ですが)分析してみました。というわけで,ロンリープラネットの問題点(ぽた郎&ぽた子は特に不満には思ってないが,こうした方が日本では売れるんじゃないかなー,という点)は以下の通り。
  1. 写真が少ない。いくつかカラーの挿入ページが所々に挟まってるだけ(それもここ数年の版でようやく,というカンジ)。日本のガイドブックに比べれば圧倒的に写真が少ない。これは実は「ミシュラン」も同じ。ぽた郎が去年買ってきたいくつかのパブガイドなど殆ど全てその傾向は共通。なんでや〜。もちろん,綺麗な写真集など安く売ってたりしますが,ことガイドブックに関してはどれもこれも驚くほど写真が少ないものばかり。アチラの人はよほどイマジネーションがあって,旅の前からシミュレーションをするのは好きではないのかな〜? どなたか,この理由を教えて下さい〜。
  2. 紙面が地味。写真が少ないからと言う理由もあるが,ひたすら文字列の羅列。レイアウトの工夫もデザイン感もあったものではなし。特に日本語版はナゼか貧相〜に見えてしまいます。英語版だとそーでも見えないのに,この印象の違いはなんでや? だれか合理的に説明して下さい〜(笑)。というわけで,せっかく日本版にするのならも〜少しオシャレにアレンジしてもよさそーなのに(という理由で,ぽた家は日本語版でなく英語版を買ってます)。
  3. 高い。冷静に考えると高いよ,やっぱし。例えば,「Lonely Planet Irerand」はUS$で21.99ドル,UK£で13.99ポンド。日本円に換算すると,それぞれ2,319円(1$=110円で換算),2,770円(1£=198円で換算)。イギリスで買うと物価が高いから割高感はあるとしても,日本で洋書として買うとさらに高い。それに対して,「地球の歩き方 アイルランド」は1,722円。情報量が違うから単純に比較はできませんが,このお値段の差はうーん,というカンジ。これでは日本では(日本語版として売ったとしても)なかなか売れないな〜。がんばれ,ロンリープラネットさん。
  4. 分厚い。分厚すぎ。情報満載だから仕方ないのかもしれませんが,とにかく嵩張り過ぎ。特に「Britain」とか「France」とか「Spain」とか買うと,こりゃもう「辞書」だよ,ハッキリ言って。てなわけでぽた家は「Britain」の代わりに「England」,「Spain」の代わりに「Andarsia」という地域バージョンを買いました(「France」はホンマは「Province」を買いたかったのですがパリの本屋で英語版が売ってなかったので・・・)。まあ,「地球の歩き方」みたいに良い紙使ってないんで,厚さの割に重くないのが救いですが。欧米のバックパッカーは握力あるのかな〜・・・?(笑)
  5. 日本語版が圧倒的に少ない。メジャーな国しかない。本屋になかなか売ってない。出すならもっとバーンと出さんと・・・。大手出版社で提携してくれるところがあると大々的に売り出せるのにね。難しいかな?
というわけで,いろいろ甲乙分析してみましたが,なんだかんだでやっぱりロンリープラネットが一番ですね。これを見ると文化としてのツーリズムというのは日本ではまだまだなような気がします・・・。もちろんぽた郎は西洋至上主義でもありませんし,自虐的非国民(笑)でもありません。日本も日本ならではのいいところがいっぱいあるよ。でも,ツーリズム文化の一端としてのガイドブックはまだまだ成熟していないような。ガイドブックに限らず,日本って,モノがいっぱい溢れてる割に表層的なところだけで個性(らしきもの)を勝負して,実は選択肢があまりないことって多いですよね。ビール然り,カレーのルー然り,マンションの間取り然り・・・(どれも個人的なことで恐縮ですが。でもそうなのよ!)。日本でもいずれ,ロンリープラネットを凌駕する優れたツーリズム精神のガイドブックが出版されて欲しいものです。それまでは,ぽた家はロンリープラネットを買い続けます。(^^)
 

Category: 1. book , 7. languages
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