March 06, 2004 | やわらかいものとかたいもの
大学時代の友人,H氏に誘われて,太陽の塔の特別内覧会に行く。太陽の塔の内部はそれはそれで岡本太郎的(としか形容ようがない)で非常にカンドー的であったが,それはそれで,今日は別の話。
太陽の塔のあと,せっかく来たんだからと成り行きでどちらが言い出すともなく,国立民族博物館に入る。特別展のやっていない民博に入るのはもしかして初めてかもしれない。いつもいつも特別展を見終わったあと,駆け足で広大な常設展の会場を駆け巡るのだが,結局今日ものんびりまわり過ぎたせいか,最後の方は駆け足になってしまった。これだけの量と質を誇る博物館は恐らく日本でも他にないであろう。少なくとも,気合いとプライドとコダワリと愛着にかけては,追従をゆるさない,そんな空気がヒシヒシと伝わってくる。
ここ数日(いや,数週間?数カ月?数年?),お決まりの文句ではあるが仕事に追われ,自分では大丈夫,と思っていながら,体も頭もガチガチにこわばり,トゲトゲしいオーラを放っていたのかもしれない。民博のようなやわらかい空間に来ると,そのことにハッと気付く。壁にかかる竹,木,皮,布・・・。そういった,やわらかいものにかこまれると,不思議となごむ。ああ,普段,かたいものばかりを相手にしすぎてるな・・・ということを改めて気が付かせてくれる。
民博の巨大な迷路をめぐりながら,H氏とたわいもない会話を続ける。インドネシアでの輪タクの乗り方について,稲作文明の環境調和性と麦作文明の功罪について,月琴とリュートの関連性について・・・。たまにはこんな会話もしないと,平凡なサラリーマンになっちゃうね。とお互い同じことを言いながら,民博を後にする。
やわらかいものとかたいもの。余裕のない日常生活では,それすらも忘れてしまうのか。
Category:
4. art & craft
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