February 05, 2004 | 「ローマ人の物語VIII, 悪名高き皇帝たち」
■塩野七生:「ローマ人の物語VIII, 悪名高き皇帝たち」,新潮社
読了。5年前に買って以来,実は全然読んでいませんでした・・・。ショック。あとでヒマになったら読もうと思ってたら,そんなに経っちゃったのね。というわけで,最近精力的に塩野七生を読んでます。
塩野七生の言う「二流」の人間とは,「普段の仕事をやらせれば完璧だけど,いざというときの危機管理のできない人」なのだそうだ。塩野女史にかかると,「二流」になるのも難しそうね。ましてや「一流」となると・・・。
昔から細々と,しかし根強いファンが多かった(私もそのうちの一人だが)塩野七生がここに来て一躍ベストセラー作家になり得たのも,こういったキツ〜い一発を世のオヤヂたちが渇望しているからなのか。10年以上前から連綿と続いている「ローマ人の物語」がにわかに脚光を浴び始めたのも,やはりその記述がローマ帝国の危機の時代に差し掛かったころからのような気がする。世のオヤヂたちは日本の失われた10年とかつてのローマ帝国の没落を重ねてウンウンと頷いているのだろうか。
たしかに,塩野七生の毒針は快いまでに強烈で含蓄があるが,単に今の己の身と重ねて感傷的に読むのは皮相的だよ,世のオヤヂたちよ。塩野七生の通奏低音は,真の現実主義者としてのマキャベリズムなのだ。感傷や自家撞着に(ましてや過去の栄光や自己弁護に)浸ってるヒマはないのだ。
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1. book
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