August 18, 2004 | そーいえばオーウェルの「1984」に・・・。

えー,突然唐突突拍子もないですが,ジョージ・オーウェルのご存じ「1984年」にこんなハナシが出てくるのをご存じですか?

「お前さんは,このろくでもない店に1パイントジョッキはねえっていうのかい?」
「一体そのパイントってえのは何ですか?」バーテンダーは身を乗り出して指先をカウンターの上にそろえた。
「みんな聞くがいい! この男はバーテンダーといいながら,パイントのこたあ知らねえとさ。いいかね,1パイントは1クウォートの半分で,4クォートは1ガロンじゃ。今度来たらABCでも教えなくちゃなるまいて」
「いっぺんも聞いたこたあないですよ」バーテンダーは無愛想に答えた。「1リットルと半リットル --- それだけでさあ,この店にある量目は。目の前の棚に,ちゃんとグラスがのっかってるでしょう」
「わしは1パイントだけほしいのじゃ。」老人は頑固だった。「わけもねえこった。1パイントのビールをはかるのは。わしの若い時分には,こんなやくたいもねえリットルなんかなかったぞ」
「あんた方の若い頃は,みんな木の上に住んでたんじゃないですか」バーテンダーは他の客たちをちらりと眺めやった。
(新庄哲夫訳,ハヤカワ文庫, p.112, 原文はこちらをどーぞ。)

小説の本題にはぜーんぜん関係ないですが,オーウェルがこれを書いた当時(1949年)から,パイントがリットルに取って変わられる・・・ってな懸念があったんですね。でもって,オーウェルはそれを頑なに反対し,それを揶揄しながら「1984年」の中にこっそりと紛れ込ませた・・・,んだとぽた郎は勝手に想像したりします。

オーウェル先生,大丈夫ですよ。21世紀の今でもパイントはちゃんと健全ですよ。これからも当面は大丈夫でしょう。(^^) ビッグブラザーの方は・・・,ちょっと近付いてきちゃってるかな?

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追記

ちなみに,1パイント(pint)は568mlです。500mlとはビミョーに違うのだな。それが英国紳士のコダワリ!ってところでしょうか。1合と200mlが全然違うのと似たよーなもんですか。

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................. by Wolf (08/22 04:29)
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